中学三年の頃、
N君の部屋に集まって、
発売されたばかりの「アビーロード」を聴いた。
翌日の放課後もまた聴いた。
その翌日の放課後も‥。
何日間かその習慣が続いた様な記憶がある。
「サムシング」がいいだの、「カムトゥゲザー」がいいだの、
毎日々日、同じ様なことを言い合いながら。
あの頃、自分の頭の中で、
ミュージシャンの音楽性と人間性は、全く結びついていなくて、
只々「カッコイイー!」を連発していた。
『‥‥愛とか、子どもとか、様々なメロディが、
僕の頭の中でくるくる回ってた。‥‥』
今では、自分の頭の中で、
ミュージシャンの音楽性と、
その人の人間性は、
ピッタリとイコールになっている。
今日、2005年12月8日は、
ジョン・レノン25年目の命日。
そして、「アビーロード」を初めて聴いた日から、35年もの歳月が流れた。
それから10年後、ジョンはこの世を去る。
1980年12月8日、僕はS君の部屋のラジオで、そのニュースを聞いた。