午前9時半(日本時間午後4時半)、合戦の地ニュルンベルクに降り立つ。実は30年ぶりのニュルンベルクだ。
身も心も引き締まる快晴のニュルンベルクだ。
試合開始まであと5時間30分もあるためホームに降り立つサポーターもそんなに多くない。
と思いきや、駅のコンコースには日本、クロアチアのサーポーター入り乱れてウロウロ‥。
30年前の駅の記憶はないが、こんな駅ビル状態じゃなかったのは間違いない。早く城壁の内側に行こう。そこなら30年前と同じニュルンベルクがあるはずだ。駅前のケーニヒ門をくぐる。
と思いきや、地下道を抜けるとケーニヒ門の向こうに出てもう城壁の内側、旧市街だ。早速クロアチア部隊が群れているではないか。
当然といえば当然だが、30年も経てば駅ビルも建てば地下鉄も走る。早くペグニッツ河を渡ろう。そこなら30年前と同じニュルンベルクがあるはずだ。
ペグニッツ河だ。ドイツの古い街並みと河は切っても切れない。日本代表が合宿を張ったボンの市長は、日本のサポーターは試合に勝つと河に飛び込む?という情報を聞きつけ、ライン川に飛び込むと間違いなく死ぬので飛び込まないでくれという異例の声明を出した。阪神ファン恐るべしだ。
あちこちのオープンカフェでクロアチアが群れている。朝からジョッキを掲げ気勢を上げている。それに引き替え日本のサポーターは、自分もそうだがどうもご年輩の方々が目に付く。カフェでもどっしりと構え落ち着いている。もう決勝トーナメントは無理だと達観しているようだ。
それに引き替え「ブラジル!決勝で逢おう」とは、クロアチアの若者はシャレてるではないか。身体もデカイし。
それにしてもドイツのデザインセンスはいい。街角のパーキングビルの屋根も教会の尖塔と色調を合わせ、精一杯街の景観を守ろうという姿勢が感じられる。